おくりびと…
2009年08月31日(月曜日)
納棺師
―それは悲しいはずのお別れを
やさしい愛情で満たしてくれるひと
遺体を棺に納める“納棺師”という仕事があることを、
この映画で知りました。
ひょんなことから“納棺師”になった主人公が、さまざまな死に向き合うことで、
そこに息づくそれぞれの、さまざまな愛の姿を静かに見つめる中で、
自分と向き合い、成長していくのです。
遺族の前で、淡々と、静かに、遺体が棺に納められていくシーン。
丁寧に、そして、慈(愛)しみ、労いの想いが伝わる所作一つひとつ…
淡々と、静かに、涙が頬をつたいました。
まるで、最期の別れを一緒におくるような気持ち…
そこに、それに、厳かに、立ち合うような気持ち…でした。
・・・早くに見送った父の葬儀、父への後悔も胸をよぎりました。
物語の舞台は山形県庄内平野。
美しい自然、四季の移ろいが、故郷への想い、
「和(日本人)」の心の琴線に触れるのでしょうか。
死。
それは多くの人が忌み嫌うテーマ・・・。
当初、友人や周囲、身近な奥さんにも嫌悪感をぶつけられながら
納棺師として人の死(人生)に触れるたびに、心が穏やかになっていく主人公。
納棺師と同じように、人が忌み嫌うような仕事にも、ラストで気づかされました。
誰もが出来る仕事、誰もがやれる仕事ばかりではないのです…ね。
それもひとつの「使命」でしょうか。有り難し、です。
それぞれの立場で、自分の人生について、仕事について、家族について
さまざまな問いかけを与えてくれる映画のようにも思いました。
人は誰でもいつか、おくりびと、おくられびと――。
あなたは大切な人を、どうおくりますか?
そして、どうおくられたいですか?
秋の夜長、大切な方と肩を並べて、ご覧いただきたい映画です。
(スタッフ:かわた)
