前原弘昌のバイク旅

オーストラリア紀行*メシに…

2010年04月09日(金曜日)

★メシにつられて武田荘へ
8月22日 (水) 快晴  28日目
 お世話になったロックマン氏宅をあとにする。昨日の約束でモーターサイクルショップへ向かった。9時前から10時ちょっと過ぎまででチャーリーが仕上げてくれた。交換して、もはや中古品となったタイヤ、チェーン、スプロケットは共に持ち運ぶことにした。随分な重量増になるが、もうこれ以上新品と交換は出来ない。出来れば最後まで使いたくはないが…。248.6ドル。
 昨日電話でフリマントルの武田荘にいる石川美樹さんに連絡し、フィッシュマーケットへ連れていってもらうことになっていた。日本人旅行者専用という民宿、武田荘があることを知ったのは、オーストラリアに来て旅を始めてからだった。ガイドブックなどには載っていたりもするらしいが見ていなかった。
 西海岸では、蟹やエビがいっぱい捕れる、と色々な人達から聞いていたのだが、いまだにその様な場所に出くわしてない。こうなったら最後の手段で、買ってでも食べてやろうと思った訳だ。
 フリマントルへはパースから南へ20分も走れば着ける。約束の11時きっかりに、待ち合わせ場所のフリマントル駅前に到着。ほどなく彼女は茂木栄さん、池田和史さんという2人の武田荘の住人だという青年と共に来てくれた。石川さんは、ブルームで別れた後、ここへ帰ってきたとのことで、あのとき一緒だった東海林さんは、昨日日本へ帰ったとのこと。
 海べりのマーケットで渡りガニと、何か分からないが蟹の足、それにタコを仕入れる。俺は浜辺で湯がいて食えればいいと思っていたのだが、
「御飯はたくさんある」
 との言葉につられ武田荘へまでのこのこついて来てしまった。日本的な落ち着きと、オーストラリアののんびりしたところをミックスさせたような快適な住居は、ついつい長居をしたくなる気分にさせてしまう。3~4週間の滞在はザラ、数ヶ月にまで及ぶ人もいるらしい。パースもフリマントルも海が近くて綺麗な所だし、その気持ちは分かる。
 今日は宿泊者もあまりいないとのことで、ちょうど昼時でもあり、台所を占領し、塩ゆでしたカニやタコを4人で食いまくる。何だか留守宅へ上がって、したい放題やっているような後ろめたさに似たものもあったが、冷蔵庫からビールが取り出されると、おしゃべりにも一段と花が咲き、腰もすっかり落ち着いた。
「これも縁。話題ついでに今夜はここに泊まっていくかー」
 という気になってしまった。
 いつからか心理学の話になってしまう。50円玉を持ち出してきて、みんな振子の練習をやり始める。オーナーの武田さんが帰ってこられたときには、ヒューマン・ブリッジまでやってしまい、結構ワンパターンな人間である。最初はびっくりしても、理屈が分かればみんな納得してくれる。
 夜は、小学校の頃から身体が90度までしか曲がらないという池田さんに、筋肉を伸ばす方法を教えたところ、10分ほどで手が床まで届くようになった。彼はすっかり自信がついて、あれ程嫌いだと言っていた柔軟をずっと自分で練習している。掌もつくようになったとか。今日は彼の25歳の誕生日だそうな。ささやかなバースデイプレゼントにはなったかな?
 茂木さんはここでホンダXLV750を手に入れ、これから3ヶ月かけて一周に出発するそうだ。その初々しさが良かった。色々教えて欲しいと言われたのだが、俺の知っていることはごく僅か、期待に応えられたかどうかは分からない。
 明日からはもう後半戦、といったところか。独り旅がまた始まる。

フリマントル・武田荘泊(15$)
本日の走行 Perth ~ Fremantle 33.0km

もう1冊の日記帳(4)

8月20日
 午後7時10分 期待通りにTELあり。パースに到着とのこと。よく聞こえなかったけれど、『写真の人』とかなんとかいう人のところへ泊めてもらうと言っていた。女性かな、男性かな?聞いてやろうと思ったのに、切れてしまう……。

……次回「“油断”コントロール」へ続きます