前原弘昌のバイク旅

北米旅⑤ *ワクワクの旅立ち…

2010年03月31日(水曜日)

★ワクワクの旅立ち準備~トロントにて

 家族と共にトロント空港に降り立ったのは、出発と同じ7月21日(金)の夕方。夕方とはいえ陽はまだ高く十分明るかった。

空港には弟の孝司が迎えに来てくれていた。空港からそのままヤマハのガレージに向かい、今回の旅の相棒と初の対面となった。

弟とのFAXのやりとりで、俺が選んでいたのは、『ヤマハXV1100ビラーゴ』だった。しかもそれは弟の手配で、最新型である96年型カナダ仕様の第一号機という代物(しろもの)。車高が低いので、足つき性がよく、ゆったりと座れるアメリカンタイプの大型バイクだ。今回のバイク選びでは、オフロードタイプも考えないではなかったが、この大陸ではやっぱりアメリカンにしたかった。何と言っても、本場なんだから。

色はブルーとシルバーのツートンカラー。一度は最高時速に挑戦してみたいスピードメーターは、200km/hまで刻んである。跨(またが)ってみると見た目以上に柔らかいシート。これなら長い距離でも、尻や腰への負担も軽くてすむだろう。後部座席には背もたれと小さなキャリア(荷台)つき。駆動方式はシャフトドライブなので、チェーン交換の心配はいらない。タンクは満タンで16・8リッター(4・4USガロン)、200kmくらいの航続は出来るだろう。後続車に危険を知らせるのに便利なハザードランプ付き。クラクションも自動車並みのやわらかい快適音だ。

オプションとして俺が依頼していた。高速クルージングが楽にできるウィンドスクリーン(風防)と、転倒に備えてのエンジンガードも既に取り付けてあった。弟とヤマハの現地スタッフの方々の厚意にすっかり甘えてしまった。これで京みやげ『生八つ橋』ひと箱とは、ケチり過ぎたか。

ヘルメットを買いに、バイク用品を販売しているショップへ行った。その店にはアメリカンスタイルのツーリンググッズとモトクロス用のグッズ、それとバイクが店内に所狭しと並んでいた。だがヘルメットは失敗。日本の方が、種類も品数も価格も断然恵まれていた。

ヘルメットと共に、革のサイドバッグを購入。シートの両側に振り分けられ、ロングツーリングではかなり有効に使えそうだった。

ところで、ナンバープレートを交付してもらうには、保険に入っておかねばならない。

事前に弟が2、3社当たってみたところでは、保険はないとのことだった。何とかできそうな会社でも、金額がべらぼうに高い。10万円以上かかるのだ。こちらの保険は自由競争だから、保険会社によって、金額はまちまち。やっと探し出した一番安い所へ出かけたのだが、バイク人口が少ないことで、担当のおばちゃんも取り扱いには慎重だった。国際免許で短期間バイクに乗ること自体が、大都市トロントでは普通ではないようで、話は進まなかった。

……次回『弟の粘り強さに脱帽』へ続きます