前原弘昌のバイク旅

*家族写真と妻の髪

2010年03月28日(日曜日)

★家族写真と妻の髪
8月21日 (火) 晴れ  27日目
 パースに滞在。ロバートは、今小麦の害虫を調べる仕事をしているので、今日は南部のアルバニーへ出張すると言う。農家の人を訪ねて、話をするらしい。
 7時過ぎに朝食を済ませ、彼について出掛けた。彼の職場である農業局の敷地にある花を見せて、説明してくれた。
 一口にユーカリと言っても、その種類は200種以上もあるらしく、コアラの餌になるのは、その中のほんの僅かなものらしい。オーストラリアのナショナルカラー(国の色)がグリーンとゴールド(ほとんど黄色)だということも、彼に教わった。とにかく植物についてはプロフェッショナルなのですごく詳しい。
 一旦家まで送ってきてもらい、彼は自転車で再出勤。
「今夜は帰れないが、何泊でもしていけ」
 と言って元気にペダルをこいでいった。

 初めてジャケットを洗濯する。もう油とほこりまみれだった。左肩の裏に縫い付けてもらっていた緊急用の金の入った布袋を取り外すと、家族の写真と家内の髪がお守りとして入っていた。出発前日に縫い付けてくれるよう頼んでいたのだが、こんなものまで入っているとは知らなかった。懐かしさが沸いてきて、しばし見つめた。

 洗えるものは全て洗って、裏庭に干した。そのあとジュリアンが息子のアシュレイと車で市内観光に連れていってくれた。1人だと面倒くさがりで行かなかっただろう俺には、ありがたいことだった。
 午後は明日からのルートを再検討。2~3通り考えてみるが、基本的には単純に東へ進み、中央部へ入って、シドニーへ帰るのだから、走行距離と日数の計算で終始する。また出たとこ勝負になるのだろう。
 バイクで出かける。近くの写真屋でフィルムの様子を見る為、4本だけ現像に出した。日本から持って行った20数本は全部ASA400だったので、天気の良すぎるオーストラリアではどうか、気になっていたのだ。
 そのついでに、1昨日の夜キャラバンパークで出会ったおじさんのモーターサイクルショップへ向かう。市の中心から近いそのバイク屋は、カワサキ、ドカティなどの専門店。息子のロスに成り行きを話すと、歓迎してくれた。
 メカニックのチャーリーにみてもらい、明日の朝8時半に持ってくることで話がまとまる。それ迄に部品(リアタイヤ、チェーン、スプロケット)を揃えておくとのこと。チェーンは1万1000km、タイヤは4700キロしか使ってなく、どちらとももう2000~3000キロは行けそうだが、最終のシドニーまでは持ちそうにない。思い切って交換しておくことにした。
 後ろに工具しか積んでいないので、すごく走りやすく、市内をあちこち走ってみた。写真も心配した程のことはなく、かなり良くできていた。日本のキャビネ判ぐらいの大きさで、このまま絵葉書として十分使える。エアーズロック用にASA100の36枚撮りを1本購入する。
 夕食はカレー。オーストラリアに来て、初めて食べた。スーパーマーケットなどでは、インスタントものにお目に掛かることはなかったので聞くと、スパイスを混ぜて作るとのことだった。久し振りの終日オフで心身ともにリフレッシュされた感じだ。

パース ロックマン氏邸2泊目
本日の走行 パース市内 28.2km

……次回「メシにつられて武田荘へ」へ続きます